2004年2月15日、十三の銭湯「宝湯」にて開催された“銭湯ライヴ”が、朝日新聞と大阪日日新聞に掲載されました。
(以下掲載内容)
■2004年1月23日・朝日新聞「ジャズで発見 銭湯の魅力」
「銭湯ジャズ」と銘打った異色のコンサートが、2月15日午後1時から、淀川区十三東3丁目の銭湯「宝湯」で開かれる。プロミュージシャンのギターライブを楽しみ、一番風呂につかりながら音楽談議に花を咲かせようという趣向。かつて下町の娯楽拠点だった銭湯の魅力を再発見してもらうのが狙いだ。
〜来月15日、十三の「宝湯」〜
淀川区の十三を「ジャズの街」として再生させよう、という活動している住民グループ「十三ジャズ実行委員会」が企画した。出演はミナミのライブハイスを拠点に活躍するシンガー・ソングライター鎌倉研さん(47)=写真、水野龍さん撮影。男湯の脱衣場で、ギターを手に「大阪ブルース」や「船場ロマン」など大阪をテーマにした自作の曲を披露する。客は脱衣場の床に座って耳を傾け、ライブ終了後は、そろって一番湯を楽しむ。
チケット(1500円)は360円の入浴券とタオル、せっけん、シャンプーがセットになっている。ひと風呂あびて「さっぱり」した後、近くの飲食店でビールが格安で飲める特別クーポンもつける。淀川区は銭湯の数が31軒と「大阪有数の密集地」(同実行委)で、好評ならほかの銭湯の協力を得て、継続的にイベントを続けるという。
創業50年の「宝湯」3代目経営者、下司太三さん(46)は「家庭風呂に慣れた人が下町の銭湯ののれんをくぐるきっかけになれば」と話す。出演する鎌倉さんは「ギターの音がどんなふうに響くのか楽しみ」とうれしそうだ。
■2004年2月17日・大阪日日新聞「銭湯で弾き語りライブ 〜 笑いと拍手…大好評」 〜まちおこしへ手応え〜
音に浸り湯に浸り、まちおこしの輪が広がり_。銭湯でライブを開いてまちを盛り上げるユニークな催しが15日、淀川区十三東三丁目の銭湯「宝湯」で開かれた。開演と同時に、男湯の脱衣所がギターの弾き語り会場に変身。音楽ファンや地域の人々がライブを満喫し、続いて一番風呂を楽しんだ。
催しは、ジャズなど音楽で十三のまちの活性化を目指す企画「十三ジャズ」(同実行委員会主催)の一環。廃業が相次ぐ銭湯を「社交場として生かそう」と同委員会が提案し、宝湯の三代目・下司太三さん(46)がこれに応えて実現した。
脱衣所の“ステージ”では、シンガーソングライターの鎌倉研さん(47)が軽妙な語りを織り交ぜ、「大阪ぶるーす」など自作の歌を披露。会場は笑いと拍手の渦に包み込まれた。
長洲真・同実行委員長(69)は「観客にも、演奏者にも大好評。まちおこしに向けての確かな手応えを感じています」と話していた。(大月文記者)
■その他詳細は、 十三ジャズ http://www.gdx.co.jp/13jazz/の中の「銭湯ジャズ」をご覧下さい。
|